ミュージックプレイヤーの mako60 は mako.com の ver 2.67 相当の機能を(全てでは無いですが)有しています。
なので、『学園 KING』だけでなく、ver 2.xx 系列の音楽データも(おそらく)演奏することができます。
『学園 KING』を選んだのは 1D ディスクに収まるから、という理由も大きいです。
ただし、PCM データの再生には対応していません。
4bit PSG-PCM なので再生自体の難度は高くないのですが、そもそもデータが大きすぎてディスクに収まりません。
実は OPNA にも対応しています。P6 に OPNA が載れば、快適かどうかはともかく演奏することは可能です。
作成中は 88+SB2 環境でテストしていたので当たり前といえば当たり前ですが。
mako.com ver 2.67 にはいくつかの奇妙な挙動があるようです。
- OPNA で音色パラメータ AMON を有効にする処理で、レジスタアドレスに +0h、+8h、+4h、+Ch とすべきところを
書き込むデータの方に加算してしまっている。これにより無関係なパラメータ DR の値が壊れてしまう。
- FM 音源のソフトウェア音量LFO で累積加算値に値を加算格納した後、さらに加算値自身を累積加算値にそのまま代入してしまっている。
加算した意味が無く、LFO 効果も限定的になる。
- PSG 音源のソフトウェア音量エンベロープは ADSR 型だが、Decay に当たる部分のカウンタが機能していない。
カウント値が 0(=256) の時は機能するが、それ以外は 1tick だけで次の Sustain の処理に移行してしまう。
これらが仕様なのか不具合なのかは筆者には分かりません。
2.67 からの現象なのか、以前からのものなのかも不明です。
その他細かい部分で問題のありそうな箇所もあるのですが、コンパイラ側で吸収されているのかもしれません。
mako60 ではそのままの挙動にしてあります。