ALICESOFT MUSIC PLAYER for PC-6001


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P6SR への一連の移植プロジェクトの補助として作ったものを公開します。

元は 88 版からのゲーム移植にあたって、曲を演奏するのに 88 内蔵 ROM を吸い出す必要があるという
ハードルの高さを緩和するために作ったものですが、互換性の高い曲データ形式のおかげで
一本のドライバで色々なゲームのデータに対応出来ました。

また、応用編として PC98 最後期の『学園KING』のデータを再生するミュージックプレイヤーも置いておきます。



■ P6 移植キットの補助プログラム

PC-6001mk2SR/6601SR へ移植されたアリスソフトのゲーム中の BGM再生を、Windows 移植版のデータを流用することで実現します。
P6 移植版については http://sbeach.seesaa.net/ (P6つくろうブログ) で公開されています。

上記の移植版では、オリジナルのデータを使った BGM演奏のために PC-88 の内蔵 ROM を吸い出す必要があるのですが、
この Windows 版からの変換キットを使うことで、それが無くても演奏が可能になります。

Windows 移植版からの変換方法はアーカイブ中の作成手順を見てください。

mako60_lvp6_20141008.zip (Little Vampire P6SR)

mako60_dpsp6_20141008.zip (D.P.S P6SR)

mako60_tengup6_20141008.zip (あぶないてんぐ伝説 P6SR)

mako60_rance1p6_20141025.zip (RANCE 光をもとめて P6SR)

mako60_intrp6_20141027.zip (Intruder 桜屋敷の探索 P6SR)

※ P6 の FM と PSG の音量バランスが元の曲で想定されているものと違うので違和感があるかもしれません。


■ PC-98 用の音楽データを PC-6001mk2/66/SR で演奏する

アリスソフトの PC-98用『学園 KING』の音楽を演奏するプログラムです。

作成キットのみです。曲データはオリジナルのものを各自で用意してください。
使用に際しては個人使用にとどめ、自己責任でお願いします。配布・公開は厳禁です。

makop6_20171108.zip (D88 ディスクイメージとソースコード)

※ FM と PSG の 音量バランスを元の曲に近づけるため、FM 側の音量値を +24 しています。


★ 作成手順 ★

FD 版、CD 版いずれかから AMUS.DAT というファイルを取り出して以下のように配置します。
FD 版は 6 枚目に入っているかも。
makedisk.bat をダブルクリックすると AMUS.DAT がディスクイメージ makop6.d88 に書き込まれて完成。
エミュレータで動作確認すると良いでしょう。



対応機種は PC-6001mk2/PC-6601 + FM音源カートリッジ、または PC-6001mk2SR/PC-6601SR です。
メディアは 1D イメージで作成されます。
シフトキーを押しながら立ち上げると内蔵判定を飛ばして外付けドライブとみなして動きます。66/SR+外付けの場合にどうぞ。

★ 操作方法 ★

操作は最下行に書いてありますが、他に [ESC] で停止、[F1] キーで CRTKILL (トグル動作)です。
CRTKILL は、画面が砂嵐になりますが、全体的に高速化します。



※ オートプレイはありません。
※ 曲リスト中の誤字脱字はオリジナルのママです。

■ 解 説

ミュージックプレイヤーの mako60 は mako.com の ver 2.67 相当の機能を(全てでは無いですが)有しています。
なので、『学園 KING』だけでなく、ver 2.xx 系列の音楽データも(おそらく)演奏することができます。
『学園 KING』を選んだのは 1D ディスクに収まるから、という理由も大きいです。

ただし、PCM データの再生には対応していません。
4bit PSG-PCM なので再生自体の難度は高くないのですが、そもそもデータが大きすぎてディスクに収まりません。

実は OPNA にも対応しています。P6 に OPNA が載れば、快適かどうかはともかく演奏することは可能です。
作成中は 88+SB2 環境でテストしていたので当たり前といえば当たり前ですが。


mako.com ver 2.67 にはいくつかの奇妙な挙動があるようです。
これらが仕様なのか不具合なのかは筆者には分かりません。
2.67 からの現象なのか、以前からのものなのかも不明です。
その他細かい部分で問題のありそうな箇所もあるのですが、コンパイラ側で吸収されているのかもしれません。

mako60 ではそのままの挙動にしてあります。

■ 後 記

16bit は 16bit なりの音が鳴るということがよく分かった企画でした。
曲データがディスクに収まらないサイズ、という目に見える部分の他にも
8bit では苦手な乗除算が多用されていたり、ドライバの性能差とは違う、次元の壁のようなものがあります。

こういったものが、同じ音源でも曲想から異なる一因になるのかもしれませんね。
同じ事を 68000+PSG の Atari ST の音源を聴いたときにも思ったのでした。


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