「雫 Windows 98/95版」のCDから以下のファイルを取り出してください。
　MAX_DATA.PAK (5,757,223bytes) MD5: 82EBC9926A4BEDAAD791CAB027686D56

　GBFILE.EXE　　　コンバーターセットに同梱
　LFGMASK.EXE　 　コンバーターセットに同梱
　gbfix.exe　　 　コンバーターセットに同梱
　szgb.prg　　　　コンバーターセットに同梱
　decscn.exe　　　コンバーターセットに同梱
　python26.dll　　コンバーターセットに同梱
　LEAFUNPACK.EXE　コンバーターセットに同梱

GBA開発の Wiki を眺めていたらノベルゲームの解析と実装が載っていたので、GB用に作ってみました。

開発記録を書き連ねたい所なのですが、長くなりそうなのでやめておきます。
かわりに想定QAでも。

Q. どうして白黒なの？
A. ハードウェアの制約で 8x8ドット中に 4色しか使えないので、任意色の背景＋キャラ＋文字の
　 重ね合わせは単色以外考えられませんでした。表示はすべてソフトウェア合成です。

Q. いろいろ違う。
A. はしょった部分がかなりあります。元作品の演出が多彩なので再現はとても大変です。

Q. 画面が暗くて（明るくて）見にくい。
A. 元画像をコンバートする際に画像毎にチューニングできればいいのですが。
　 画像＋キャラ＋文字を合成した状態を作ってみるまで分からない部分なので。
　 カラー調整機能を使ってみてください。

Q. バグ発見。
A. 一応通しプレイで全エンディングは確認してありますが、バグは残っていそうな感じ。
　 画像ファイルの読み替え対応に今ひとつ確信が無いのでファイルが見つからずに止まるかも。

Q. 音が無い。
A. 力尽きました。自前の音源ドライバまであるというのに…

Q. 行送りカーソルとページ送りカーソルが同じ形状なのは何故？
Q. え!?

Q. 実機で動く？
A. タイトルの一部が化けます。スプライトダブラの転送が間に合ってないっぽいです。
　 試行錯誤に疲れたのであきらめました。

Q. 次回予告は無いの？
A. スクリプト番号（とブロック番号）が分からなかったので。ひょっとしてプログラムなんでしょうか。

Q. 他のノベルゲームを GB で動かすことは可能？
A. 可能かと思います。カーソルで画面を舐めるようなのは難しいでしょうけれど。

Q. 他の8bitマシンでもノベルゲームは動く？
A. データさえ入ってしまえばなんとかなるのではないかと。

「雫」（株式会社アクアプラス様）2004年にはリニューアル版もリリースされています。

制作にあたり、akkera102 氏によるGBA Develop Wikiを参考にさせていただきました。
GBA版「雫」の記事が今回のGB版制作の直接のきっかけとなりました。
シナリオデコードツールも流用・同梱を許可していただきました。

その元となった Leaf Visual Novel System for X (LeafBSD) も大変勉強になりました。
こちらは MGL2 環境版→ mglvns (Lead Visual Novel System for MGL2)

フォントはLittle Limitで配布されている「美咲フォント Periodβ11」 （門真 なむ 氏作）
を利用させていただきました。

以下反省。
それなりに汎用性を考えて作っていたつもりなのですが、やはり後半グダグダに。
次があるならもう少しまともにしたいと思います。

・更　新　情　報

• (2008.10.01) 初版
• (2008.10.18) 第二版
  ゲーム内メニューの「ロード」でしおりの選択をできないようにしました。
  必ず開始したしおりでロードされます。オリジナルと同じ仕様です。
  
  実機で動かすと化けていたタイトル画面の「しずく」の文字を修正しました。
  ここだけスプライトダブラなのですが、予想以上に HBlank のタイミングが
  シビアで、力業で解決しています。
  
  実機向けにパレットの色合いを調整しました。GBC と GBASP の両方で「それなり」には
  見えると思います。（両方とも輝度が違っていて調整が難しいのです）
  なお、相変わらず MAX_S28.LFG など元から暗い画像は見にくいですが、これは仕様と
  考えてください。背景画像だけを調整するわけにはいかないので。
  上の操作説明にも書きましたが、Bボタンを押すと4階調で画像のみを表示できます。
  
  
• (2009.06.14) 第三版
  音源ドライバを組み込みました。ほとんど素の状態で、雫向けのカスタマイズは行っていません。
  曲もオープニングの1曲のみです。音を拾っただけ。
  現在の実装では H-Blank を取っている処理全般で不具合が出ると思われます。
  タイトルの「しずく」部分がちらつくのは一例。本編では選択肢の描画に影響が出そうです。
  
  低レベルサービスの改良・高速化を行いました。
  ファイルシステム・フォントレンダラ・画像処理・エフェクト・汎用メニュー等々、いわゆる足回り部分。
  雫(LVNS)のシステムに密着している部分もあるので（ファイル名の指定方法など）ほどほどの汎用化に。
  
  画面消去・表示エフェクトを実装。実装が強引なので他の処理系に悪影響が出そう。
  パレット濃淡をゲーム中に変えられるようにしました。真っ黒と真っ白は固定なので、それ以外の中間２色。
  追記：decscn.exe python26.dll を同梱しました。akkera102 氏に感謝!!
  
  
• (2009.10.09) 第四版
  全 24 曲入れました。
  シーンと曲が違うとか特定の場面でハングアップとか不具合があるかもしれません。
  音源ドライバとの兼ね合いで、スキャンライン監視処理を H-Blank 割り込みベースに変更。
  実機でタイトルの「しずく」が消えるのは、色々頑張ってみたのですがギブアップ。40us はどうも嘘臭い。
  
  
• (2011.03.26) 第五版
  サウンドテストを付けました。
  
  
• (2016.12.24) 第六版
  lf2bm040.lzh がベクターから撤去されていたので、LFDIV が使えなくなりました。
  代わりに LEAFUNPACK.EXE を同梱してあります。ほぼ同機能のはず。
  
  
• (2024.08.15) 第七版
  ビルド出来なくなっていたのを修正しました。
  バックログが壊れる場合があるのを修正しました。
  タイトル画面の「しずく」の文字が正常に描画されるようにしました。
  色階調を調整して読みやすさを改善しました。
  最新版 RGBDS v0.8.0 でコンパイル出来るようにソースを更新しました。
  
  いくつかの問題が残っています。
  ロードするとセーブした時の BGM が復旧しません。先に進めると正常に戻ります。
  セーブデータをロードすると（特に選択肢が出た状態でのセーブ時）少し前に巻き戻ります。シナリオのブロック番号単位で大まかにセーブしているためです。
  選択肢に空白が含まれる場合があります。オリジナル版で改行の表示だった部分です。