痕 for Gameboy Color


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8bitにも4姉妹を。




■ KZGB - [痕] Kizuato for Gameboy Color -



痕GB版 作成用コンバーターセット kzgb_20161224.zip (2016.12.24版)
(作成用セットのみです。ROMイメージは含まれません。)
NET Framework が必要です。Windows Update で入手できます。

GB版作成のためには Windows95版の痕CDから "MAX2DATA.PAK" というファイルを取り出す必要があります。

・MAX2DATA.PAK (10,576,056 bytes) 1996/07/26
 CRC32:B00C5B59 MD5:66658AEBDF4CDF8F2D0DA03393A4C47D

上記のものについて動作を確認しています。
痕はいくつか改版されたものがリリースされているようですが、いわゆる旧版のみでリニューアル版などは駄目です。
GBA版で作成出来た方はおそらく大丈夫だと思います。
PC98版の痕からのコンバートも出来そうな気がするのですが確認していないのでよく分かりません。パックのフォーマットが違ったような…。

例によって痕GB全曲集(GBSフォーマット)

注意点:
 手順:

 ・上記 MAX2DATA.PAK をHDD上の適当なフォルダに配置します。


 左のようになるはずです(画像の LFDIV.EXE は LEAFUNPACK.EXE で代用します)

 ファイルが揃ったことを確認したら、「make.bat」をダブルクリックします。
 しばらく待つと「KZGB.GBC」というファイルが出来上がります。エミュレータで動作確認すると良いでしょう。
 作成後にいくつかフォルダが残りますが削除してかまいません。


 ※シナリオデコードツール decscn.exe は akkera102氏による「GBA移植版 痕」から流用させていただきました。


操作:



 十字キーの上下は選択肢・メニューの選択に使います。
 十字キーの左右でバックログを見ることが出来ます。押しっぱなしでOKになりました。
 Aボタンは決定又は文章を先に進めます。
 Bボタンはキャンセル又はスクリーンをメイン画面→グラフィック画面→文字画面の順に切り替えます。
 セレクトボタンはセーブなどのメニュー画面を開きます。


念のため初回起動時に「しおりの初期化」を選択した方が良いと思います。
LFGMASK.EXE / GBFILE.EXE は前回(雫GB)と同じ名前ですが痕GB専用です。内部でファイル名決めうちで専用処理しているので流用は出来ません。

今回は色調整+7x7ドットフォントwith右下影なので、異様に読みにくいということは無いと思います。
しかし8x8ドットフォントだとまた趣も変わるんですよね。参考までに恵梨沙フォント版のスクリーンショットも貼っておきます。
自由に差し替えできるようにしたかったのですが、ライセンス的に同梱は厳しいようなので…。
左が美咲フォント、右が恵梨沙フォントのものです。明朝ではないので単純な比較はできませんが。


■  Aftercare of Kizuato

それでは恒例(?)の Q&A を。

Q. どうして背景が黄色?
A. 青や紫だと文字色との分離も良好なのですが、キャラクターが圧倒的に怖くなるので黄色に落ち着きました。

Q. 音が出ない。
A. サウンドドライバを作り直し中なので音は未実装です。完成してからリリースするとあと1年くらいかかるかもしれないので。

Q. ラスターとかゲームマシンの得意分野なのにエフェクトがしょぼい。
A. 合成済みのバッファ→エフェクト用バッファ→実VRAMとリソースを余計に食うのと、現在の一括転送描画システムではめんど難しいのです。

Q. バグ発見。
A. 全エンディング確認済みですが、再現可能なようなら環境および過程を教えてください。

Q. キャラや背景が見づらい。
A. 元がタイルパターン多用の画像なので色補完(=塗りつぶし)してから変換すると細部が潰れがちです。一応、背景とキャラの変換パラメータを分けたりしています。

Q. セーブできない。
A. セーブ不可な場面が2種類あります。1つは「文が次のページにまたがる時のキー待ち」で、もう1つは「選択肢直前の前説中のキー待ち」です。
  前者はページ送り後、後者は選択肢が出た状態になれば問題なくセーブできます。セーブが反応しないときは少し進めてみてください。

Q. 2MB(16Mbit,128バンク)に収まらなかった?
A. シナリオと画像だけでも139バンク(=2.2MB)使っています。ちなみに雫GBは104バンクで割とギリギリでした。

■ 謝 辞

「痕」1996 (c)Leaf / 株式会社アクアプラス様

今回も akkera102 氏による "kizuato_gba"(GBA Develop Wiki)を大いに参考にさせていただきました。というより丸パクリです。
mglvns (Lead Visual Novel System for MGL2)のソースにも大変お世話になりました。
数々の移植の成功例が鈍足非力な筆者のモチベーションを維持してくれました。

フォントはLittle Limitで配布されている「美咲フォント Periodβ11〜β12」 (門真 なむ 氏作)を利用させていただきました。
手軽に扱えるコンパクトな日本語フォントが無ければ GB でノベルゲームは実現不可能でした。

雫から流用すれば楽だろうと最初にソースを起こしたのが 2010年9月、それから何度も中断放置を重ねて
最終的に 1年半もかかってしまいました。予想外に流用が効かなかった等々理由を挙げればキリがありません。
結局、流用できる部分も含めて全て見直し、スクリプトパーサーとして汎用的な作りにするよりも、
不備に対して泥縄式に拡張していく方向で進め、とりあえずプレイ可能なレベルにこぎつけました。
途中離脱して作った Bad Apple!! などで得た経験も相当役に立ちました。

しばらくはもう弄らないと思います。流石に疲れました。
とはいえブランクがあると後から見直してもイミフになるんだろうなぁ…。
スクリプト再生系は仕様を正確に把握しておかないと一カ所変えるだけで全部チェックしなおしとか平気で起こるので大変です。
おまけシナリオで初めて遭遇するコマンドパラメータがあったりして、涙が出そうでした。

・更 新 情 報

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